こんにちは!
ウエディングプランナーとして、10年以上に渡り約1000組の結婚式をお手伝いしてきた茂木です♪
今日も新郎新婦様に一番近い存在として皆様の参考になる記事をお届けいたします。
今回は「元プランナーが解説!招待状の豆知識」について。
結婚式の招待状って?
結婚式の招待状とは、結婚式の日時や場所を知らせる案内状のことを言います。
一般的に、返信ハガキを同封しているので、ゲストの出欠と住所などを再度確認する役割もあります。
結婚式の招待状が普及し始めたのは大正時代頃と言われています。
当時の結婚は家と家とのつながりを重んじる儀式の要素が強かったため、親が決めたお見合いが一般的でした。
そのため、結婚式は新郎新婦のためのものという認識ではなく、両家のために執り行われることが多く、招待状の差出人の名前も新郎の父親のみで出されていたそうです。
現在の結婚式では、新郎新婦がゲストを招待して、おもてなしするという認識が大きいため、招待状の差出人は新郎新婦の名前か、もしくは新郎新婦と両家親御様の連名で出されることが一般的になりました。
招待状に同封するもの
招待状にして同封するのは、
【1】本状
【2】結婚式場の案内(地図)
【3】返信はがき
の3点です。
また、必要に応じて、
【4】付箋
を同封することもあります。
それぞれの役割について、ご紹介していきます。
【1】本状
結婚式の招待状のメインになる本状。
結婚式に参列してほしいというお願いの挨拶と、ゲストを招待するのに必要な情報
(日時、会場、新郎新婦の名前、返信はがきの返送期日)を記載します。
地域によって、披露宴を会費制で開催する場合は、会費金額を掲載することもあります。
招待状は基本的に披露宴へのお誘いになるので、本状には披露宴の受付時間と開宴時間のみを記載します。
【2】結婚式場の案内(地図)
会場までの周辺地図やアクセスを記載した用紙のことをいいます。
最寄り駅から会場までの詳しい道順をわかりやすく記載したり、ゲストの中には車で来場される方もいるので、会場の駐車場の有無なども記載しておくと良いでしょう。
また、シャトルバスの運行がある場合は、時刻表も同封できるよう、結婚式場に予め確認しておくと安心です^^
さらに、当日迷ったときのために結婚式場の電話番号や、GoogleマップのQRコードを入れておくとより親切な案内になります。
【3】返信はがき
結婚式への出欠を記入して、ゲストが返送するためのはがきのことを言います。
出欠の他に、ゲストの名前、住所、アレルギーの有無なども記入できる欄を設けて、確認しておくと安心です^^
【4】付箋
本状に書かれたこと以外に必要な情報は、付箋と呼ばれる名刺や短冊サイズの小さなカードに記載して同封します。
付箋には、ゲスト全員ではなく一部のゲストに必要な情報を記載します。
例えば、先述したように招待状の本状には披露宴の時間しか記載をしないため、挙式にも参列してほしいゲストには、挙式参列へのお願いと集合時間を記載した付箋を同封します。
他にも、主賓挨拶・スピーチのお願いや、余興のお願い、受付のお願いなどを付箋に記載して同封することもあります。
招待状作成のスケジュール
▪️約4ヶ月前
招待状の準備は、ゲストのリストアップから始まります。
結婚式では、「呼ぶ失礼より呼ばない失礼」という言葉があるほどなので、お招きするか迷うゲストには招待状を出してみるのもオススメです^^
また、このリストアップのタイミングで、会社名や役職名などの肩書きも確認しておけると、席次表を作成するときにも役立つので安心です♪
▪️約3ヶ月前
3ヶ月前には、招待状の発注を完了しておくと安心です。
事前に招待状の大きさや厚み、重さが確認できる場合は、納品を待つ間に慶事用の切手を用意しておくのもオススメです♪
▪️約2ヶ月前
約2ヶ月〜2ヶ月半前には招待状を発送します。
発送のタイミングが早すぎても、予定がまだわからないというゲストが大半になり、回収率が悪くなる可能性も!
もちろん、発送が遅すぎてもゲストの予定が合わない可能性が高くなるため、遅くても式の2ヶ月前までには必ず発送しておくのがオススメです^^
▪️約1ヶ月前
約1ヶ月前に、返信はがきの返送期日を設定するため、約1ヶ月前にはゲストからの返信はがきが戻ってきます。
はがきを受け取ったら、出欠情報を基に出席ゲストの人数を確定し、引き出物や席次表の準備にとりかかります。
返送期日を超えても数日以上返信がないゲストには、直接連絡をとって確認してみてくださいね^^
招待状の注意点
【1】発送する前に結婚報告をする
【2】切手は慶事用切手を使う
【3】発送日は日柄が良い日を選ぶ
【1】発送する前に結婚報告をする
いきなり結婚式の招待状が届いてゲストをびっくりさせないためにも、事前に結婚報告をしておくことを忘れずに。
直接会って報告できることが理想ではありますが、難しい場合は個別に連絡を取るようにしましょう。
受付や余興をお願いするゲストには、事前に依頼し、了承を得たうえで、再度お願いと確認の意味を込めて、招待状に付箋を同封するのがマナーです。
【2】切手は慶事用切手を使う
招待状に貼る切手は「慶事用切手」を使うことが一般的です。
本状を入れた封筒にはもちろん、返信はがきにも切手を貼っておくことを忘れずに!
また、先述したように、招待状には「本状」「結婚式場の案内(地図)」「返信はがき」「付箋」を同封するため、想像以上に厚みと重さが出る場合もあります。
慶事用切手を購入する際は、招待状の大きさと重さに合わせた切手代を確認してから購入するよう注意が必要です。
また、招待状はできる限り手渡しできることが理想。
特に、上司などの主賓ゲストには手渡しすることがベターなので、早めに準備を進めておくのもオススメです^^
【3】発送日は日柄が良い日を選ぶ
招待状の発送日は、消印日が日柄が良いとされる「大安」または「友引」になるようにすると縁起が良いと言われています。
「大安」「友引」の日に消印をつけるためにも、招待状は郵便局の窓口から発送するのがオススメ!
ポストの場合だと、集荷のタイミングで、翌日以降になってしまう場合もあったり、他の郵便物と重なって汚れてしまったり、 雨の日などは水に濡れてお名前がにじんだりする可能性もあるので、注意が必要です。
また、返信ハガキの返送期日も同じく、約1ヶ月前の大安か友引の日を選ぶようにしましょう♪
最後に
今回は、「結婚式の招待状」についてご紹介しました。
結婚式の最初のおもてなしとして、ゲストに届ける招待状。
マナーとスケジュールを守って送ることで、ゲストに結婚式を心待ちにしてもらえたら嬉しいですよね^^