こんにちは!

ウエディングプランナーとして、10年以上に渡り約1000組の結婚式をお手伝いしてきた茂木です♪

今日も新郎新婦様に一番近い存在として皆様の参考になる記事をお届けいたします。

今回は「おすすめの挙式スタイル」について。

挙式スタイルにはどんな種類があるの?

そもそも挙式スタイルには、どんな種類があるのでしょうか。

挙式スタイルは大きく分けて、4つの種類があります。

【1】教会式(キリスト教式)

【2】人前式

【3】神前式

【4】仏前式

現在、日本で執り行われている挙式スタイルのうち、最も多いのが教会式です。

ゼクシィトレンド調査2021年によると、結婚式を挙げたカップルの55.9%が教会式を選んでいることが分かります。

次いで人気なのが、神前式と人前式が同率で19.8%、仏前式は全体の0.3%という結果でした。

参考:https://souken.zexy.net/data/trend2021/XY_MT21_report_06shutoken.pdf

では、それぞれの挙式スタイルには、どんな特徴や違いがあるのか、ご紹介していきます。

【1】教会式(キリスト教式)

ウエディングドレスとタキシードに身を包んだ新郎新婦が、チャペルで神に向かって結婚を誓うのが「教会式」です。

よく映画やドラマなどでも見かけるので、式の雰囲気はなんとなくイメージがわくという方が多いのではないでしょうか。

教会式は、主にホテルや結婚式場に併設されたチャペルで挙式をおこなうことが多く、ほとんどの式場でおこなうことができます。

誓いの言葉などの簡単なリハーサルのみで挙式ができ、神聖な雰囲気の中、親しい参列者に見守られてロマンチックな挙式ができるのが魅力です。

中でも、お母様から花嫁のベールをおろしていただく「ベールダウン」のシーンや、お父様のエスコートでバージンロードを歩き、新郎へバトンタッチをするシーンは、とても感動的です。

また、天井が高く荘厳な雰囲気の大聖堂や、自然光が入る明るいチャペル、木目を基調とした温かみのあるチャペル、海や緑を臨む開放的なチャペルなど、チャペルの雰囲気もさまざま。

ふたりの好みや結婚式のイメージ合わせて選べるのも嬉しいポイントですよね♪

【2】人前式

宗教や儀礼的な決まりごとにとらわれることなく、挙式をおこなう場所や進行、演出を自由に決めることができるのが、「人前式」です。

「教会式」が神に結婚を誓うのに対し、「人前式」で誓いを立てるのは、参列するゲスト。

そのため、家族や親しい友人など、ゲストとの絆を大切にするカップルを中心に人気があるスタイルです。

ホテルや結婚式に併設されたチャペルや披露宴会場内でおこなうことはもちろん、青空の下でおこなうガーデンウエディングや、砂浜で海を目の前におこなうビーチウエディングなど、選択肢は無限大♪

【3】神前式

和服に身を包んだ新郎新婦が、神社で執り行う、日本の伝統的な挙式スタイルのひとつでもあるのが「神前式」です。

近年の和装婚の人気の高まりとともに、注目度が高まっているスタイルでもあります。

基本的に参列できるのは、新郎新婦の親族のみであることから、参列経験者が少なく、あまり馴染みのない挙式スタイルという方も多いのではないでしょうか。

しかし、最近では友人や知人も参列できる神社や、神前式ができる神殿を備えたホテルや結婚式場も増えてきています。

白無垢をはじめ、色打掛や引振袖といった花嫁ならではの華やかな和の装いができることも魅力のひとつですよね♪

【4】仏前式

先祖代々のお墓があるお寺や自宅の仏壇の前で僧侶を招いて執り行う「仏前式」。

現在ではあまり馴染みのないスタイルとなりましたが、仏前式の挙式は、神前式と並んで古くからある、日本の伝統的な挙式スタイルです。

参列者は基本的に家族と親族のみとされており、全員数珠を持参するという特徴があります。

仏様とご先祖様に誓いを立てる仏前式は、両家の繋がりを感じられる挙式スタイルではありますが、式を挙げられる場所が限られているので注意が必要です。

仏前式で挙式をおこないたいのであれば、事前にどこで式を挙げられるのかチェックしてみてくださいね^^

元プランナーがおすすめする挙式スタイル

さて、10年以上に渡り、約1000組の結婚式をお手伝いしてきた私が、今回おすすめの挙式スタイルとしてご紹介したいのは「人前式」です。

人前式は、先述した通り宗教にとらわれず、挙式をおこなう場所やプログラムの進行、演出などを自由に決められるので、他の挙式スタイルよりも「ふたりならでは」の挙式を叶えることができます。

また、参列するゲストに誓いを立てることができるので、人との繋がりを見つめ直す機会も多かった昨今だからこそ、おすすめしたい挙式スタイルです!

反面、「考えること、決めることが多いのでは…」と敬遠されがちでもある人前式。

そこで、今回は人前式でおすすめの「進行・演出」をご紹介いたします。

人前式でおすすめの進行•演出5選!

【1】ふたりだけのバージンロード

【2】ゲスト参加型の演出を取り入れてみて

【3】結婚証明書にもひと工夫を加えてみて

【4】誓いのシーンにもオリジナリティを

【5】和装での人前式アイデア

【1】ふたりだけのバージンロード

式を挙げる場所も自由に選べる「人前式」だからこそ、おすすめしたいのが「アイルランナー」です。

アイルランナーとは、バージンロードの上に敷く長い布のこと。

アイルランナーがあれば、どこにでもバージンロードを用意することができるんです♪

バージンロードには、元々「過去」「現在」「未来」と花嫁の人生を表すという意味もあるので、

アイルランナーには、ふたりの「過去」「現在」の写真と「未来」に向けたメッセージを入れるのもおすすめ。

ふたりだけのバージンロードを、大切な人と歩んでみてくださいね^^

【2】ゲスト参加型の演出を取り入れてみて

大切なゲストに誓いを立てる「人前式」だからこそ、ゲストにも参加してもらうシーンを取り入れてみるのもおすすめ!

そこで、今回ご紹介したいのが「ブーケ・ブートニアのセレモニー」です。

突然ですが、花嫁が持つブーケと、新郎が胸元に挿すブートニアには由来があるのをご存知ですか?

実は中世ヨーロッパのプロポーズの儀式が由来になっていると言われているんです。

当時、男性はプロポーズをする際に花束を作って女性にプレゼントし、女性は答えが「YES」なら花束から花を1本抜き取り、男性の胸元へ挿して返事をしたそうです。

そんな素敵なプロポーズのシーンを、まさに再現できるのが「ブーケ・ブートニアのセレモニー」。

まずは、ゲストに1本ずつ花を持って挙式会場に向かってもらいます。

先に入場する新郎が、ゲストから花を受け取り、花束を作り新婦の入場を待ちます。

新郎が新婦へ花束をプレゼントし、新婦は1本の花を新郎の胸元へ。

ゲストから受け取った花で作ったブーケ・ブートニアと共に、挙式で誓いを立てることで、ゲストとの一体感もより感じられますよね♪

【3】結婚証明書にもひと工夫を加えてみて

誓いの証としてサインをする「結婚証明書」にも「人前式」ならではのひと工夫を加えてみるのもいいですよね。

例えば、結婚証明書の代わりに婚姻届に署名をし、親御様や親友に立ち合い人として証人の署名をもらったり、

ビーチウエディングなら、シーグラスにサインをしてボトルに入れたり、

レストランウエディングなら、ウエディングケーキにチョコペンでサインをし、披露宴でゲストに振る舞ったり、

ふたりが人前式を挙げる場所に合わせて工夫してみるもの良いですよね^^

【4】誓いのシーンにもオリジナリティを

教会式では、牧師から問いかけられる誓いのシーン。

人前式では、大切なゲストから問いかけてもらうのはいかがでしょうか。

例えば、新婦のお母様から新郎へ

「料理は苦手で、わがままな娘ですが、一生幸せにしてくれることを誓ってくださいますか?」

こんなお母様からの愛情を感じる問いかけに、心温まる誓いのシーンになりますよね♪

【5】和装での人前式アイデア

場所も、進行も自由な「人前式」なら、装いももちろん自由!

そこで、最後は和装での人前式のおすすめしたい「水合わせの儀」をご紹介します。

水合わせの儀とは、両家からそれぞれ汲んできた水を、ひとつの盃に注ぎ合わせる、日本の伝統的なお祝いの儀式です。

両家のそれぞれの水が合わさることで、新しい家族が生まれることを意味する、素敵な儀式ですよね。

和の装いにぴったりなことはもちろん、家族の絆や両家の繋がりを感じられる、温かな演出なので、ぜひ取り入れ見てはいかがでしょうか^^


最後に

今回は、おすすめの挙式スタイルについてご紹介しました。

挙式のスタイルも、場所も、装いも、幅広く選択ができる今だからこそ、ふたりにぴったりのスタイルを見つけてくださいね^^

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