こんにちは!

ウエディングプランナーとして、10年以上に渡り約1000組の結婚式をお手伝いしてきた茂木です♪

今日も新郎新婦様に一番近い存在として皆様の参考になる記事をお届けいたします。

今回は「私が参列して感動した結婚式のエピソード」について。

これまで参列した数々の結婚式

私はこれまで、ウエディングプランナーとしてではなく、ゲストとしても多くの結婚式に参列してきました。

兄弟の結婚式

親族の結婚式

友人の結婚式

同僚の結婚式

どの結婚式にも新郎新婦のこだわりや人柄が表れていて、ひとつとして同じ結婚式はない。

それが、結婚式の魅力のひとつでもあり、何度参列しても「やっぱり結婚式っていいな」と心から思える理由なのだと思っています。

今回は、そんな数々の参列した結婚式の中でも、特に感動した結婚式のエピソードをご紹介したいと思います。

突然の出来事

「お父さんが倒れた」

今回のエピソードの新婦である、私の同僚であり友人でもあるAちゃんから、突然の連絡が入ったのは、結婚式の約1年前でした。

Aちゃんのお父さまは、くも膜下出血で倒れ、入院をしているとのこと。

手術は無事に終わったが、まだ油断はできない状況であるとのことでした。

幸いにも、その後無事に意識を取り戻し、お父さまは退院。

まだ通院とリハビリが必要な状況ではありましたが、父娘ふたりきりの家族であるAちゃんは、「家族が誰もいなくなっちゃうかもしれないかと思った。」と、不安だった胸の内と、安堵した気持ちを話してくれました。

嬉しい報告

そんな中、今度はAちゃんから「結婚が決まった」と連絡が。

当時お付き合いしていた彼からプロポーズをしてもらったと、嬉しそうに報告してくれた彼女の様子に、私も幸せな気持ちになりました。

そして、何よりAちゃんにとっての大切な「家族」がひとり増えるということが、心から嬉しかったことを今でも鮮明に覚えています。

大切なドレス選びを一緒に

そんな嬉しい報告と一緒に、Aちゃんから「結婚式のドレスを一緒に選んでほしい」と相談を受けました。

結婚式当日にファーストミートをしたいから、そのときまで新郎にはドレス姿を内緒にするために、衣装選びは各々で行いたいと思っていること。

そして、いつか結婚するときには私にドレスを選んでほしいとずっと思ってくれていたことを教えてくれました。

大切な結婚式に着る、憧れのドレス選び。

そんな重要な瞬間に立ち合わせてもらえることに、心から感謝の気持ちでいっぱいでした。

そして迎えた結婚式当日

結婚式当日。

嬉しさと楽しみな気持ち、そして少し緊張を噛み締めながらチャペルのベンチに座り、その瞬間を待ちます。

「新婦の入場です。」

牧師先生の言葉を合図に、チャペルの扉が開くと、そこにはウエディングドレスに身を包んだAちゃんの姿が。

Aちゃんと初めて出会った日のこと。

Aちゃんから結婚の報告をもらったときのこと。

そして、ドレスやブーケを一緒に選んだときのこと。

まるで走馬灯のように、これまでのAちゃんとの思い出が巡ってきました。

ドレスの打ち合わせのときに、何度も目にしたはずのAちゃんのドレス姿でしたが、結婚式当日のAちゃんの姿は何倍も何十倍も綺麗で、まるで夢のような瞬間でした。

そして、お父さまと腕を組みながら、新郎のもとへ歩み始めたAちゃん。

退院した当時は、結婚式に参列できるかどうかも分からなかったお父さまでしたが、

「娘と一緒にバージンロードを歩きたい」

という目標に向けて、結婚式当日まで通院とリハビリに励んできました。

そして、お父さまの足取りにあわせてゆっくりと、一歩一歩を噛み締めるように歩くAちゃん。

「お父さんと一緒にバージンロードを歩きたい」

そんな思いから、ドレス試着のときも「こっちの方がお父さんと一緒に歩きやすいかも」と、常にお父さまと歩くバージンロードを想像しながらドレスを選んでいました。

Aちゃんとお父さま、親子の思いが重なり、お互いの夢が叶ったその瞬間を目の当たりにしたとき、込み上げる涙を我慢することができませんでした。

お父さまから新郎へ

そして、ついに新郎のもとまで歩みを進めたAちゃんとお父さま。

そんなふたりに新郎が歩み寄ります。

真っ直ぐお父さまを見つめ、一礼する新郎。

緊張からか、スムーズにバトンタッチできないお父さまに、思わず笑いが溢れつつも優しくリードするAちゃん。

お父さまからAちゃんの手を受け取り、祭壇へエスコートする新郎。

一段一段ゆっくりと祭壇への階段を登っていきます。

そんなふたりの姿を見守るお父さまの表情は、今日という日を迎えられた喜びと、ホッとした安心感に溢れているような、優しい眼差しをしていたことがとても印象的でした。

最後に

今回は、私が参列した結婚式のエピソードをご紹介しました。

「結婚式を開催することができること」

「招待したいと思った人に参列してもらえること」

「お父さまとバージンロードを歩くこと」

これまで、約1000組の結婚式をお手伝いしてきましたが、何気ない結婚式のワンシーンであっても、どれも決して当たり前ではないということを、今回ご紹介した結婚式を通して改めて実感することができました。

だからこそ、これから結婚式を迎える新郎新婦には、当日大切な方たちと過ごす時間の1分1秒まで大切にしてもらいたい。

そう、心から思っています。

そのために、元プランナーとしての経験を活かし、今後も未来の新郎新婦に役立つ情報を発信していきます^^